itekita のブログ

お出かけ好きでガジェット好きな人のブログです。以前は「こどもとおでかけ 関西 行ってきました」というブログ名でした。

■透明なロックアイスの作り方(透明な氷)

itekita2008-07-08


透明な氷の作り方 2 も追加しました



※2011/6/30一部更新


透明なロックアイスの作り方を発見しました。


もちろん家の冷蔵庫で作ります。


氷が好きで夏場はお茶、コーヒー、酒などに入れるのですが、家で作る氷がどうにも好きになれない。
白く濁っていてかつカルキ臭のようなものがするのがきらいなのでよくコンビニやスーパーなどで氷を買っていました。
でも買って帰るのがめんどくさい。かさばるからじゃまなんですね。
重いし。


なのでなんとか家で作れないかと思い楽天などで製氷機的なものを検索したのですが、10万円以上があたりまえだったのですぐあきらめました。
そもそも、製氷機的なものを買った場合「どこおくねん」とか「電気代が無駄じゃない?」とか言ったことが頭をよぎり、やっぱ今持ってる冷蔵庫の冷凍室を使って作りたいという結論に至りました。

透明な氷の作り方を検索してもなかなかいい方法が見つからない。
沸騰した水をさまして発泡スチロールの容器に入れて徐々に凍らすみたいなだいぶ手間のかかる方法ばかりでそれじゃだめなんだということでもんもんとしていました。
気軽に大量生産したいんです。


ふと、以前テレビで氷業者さんの氷の作り方の紹介をしていたのを思い出しました。
そこでの氷の作り方はまず大きな筒(確か円柱型だったような200cm×直径100cmぐらい)に普通の水道水を張りゆっくりと凍らす方法です。


その時中の水をゆっくりとかくはんさせながら高めの温度でじっくり凍らすんですね。凍る順序は外側から徐々に内側に向かって凍って行きます。
そして氷が完全に凍りきる前に中心の水をいったん抜いた後、再度水道水をあいた空洞に水を入れなおし、完全に凍らして透明な氷を作るというもの。


ここで驚いたのは氷業者さんは水道水で透明な氷を作っているということ。
アルプスの天然水みたいなので作らなくてもできるんだ〜って感心した記憶があります。


実は水道水は凍らすと純粋な水の部分から凍り始める性質があります。もっと詳しく言うと水道水に含まれる成分で0度で凍る物質はH2Oだけなんです。
水道水にはH2Oだけではなく、空気、塩素、その他ミネラルが含まれています。
これらすべての物質には凍結点(沸点の反対みたいなもの)が各自あるわけですが、水(H2O)の凍結点は温度が高いため一番最初に純度の高い水から凍りはじめます。
※凝固点とも氷結点とも言うみたいですがわからないので凍結点で統一します。


外側のより水の成分に近いものから徐々に凍り、空気や不純物は内側内側に追いやられていき最終的に行き場がなくなって水と一緒に凍る。
その時水に溶けていた空気は凍らないので気化して姿を現す。
家で作る氷の内側が白いのは空気か気化してできた気泡なんです。
気化する際に体積が増えるため水を凍らすと膨張するわけです。


その中心部分には空気とともに不純物である、ミネラルやカルキ等が含まれているわけでこれが家で作る氷の匂いの元なんです。
白い気泡ができる原因は空気。
臭いがする原因は水溶物と言うことになります。
いずれにしてもいらないものが中心部に集まっていると言うことは間違いないようです。
オレンジジュースを凍らすと外側はうすいオレンジ色で中が濃いオレンジいろになりませんか?
あれも水溶物であるオレンジジュースの素が内側に追いやられて固まったことを示しています。


ジュースやアクエリアスなどを凍らすと最初は味が濃くて、徐々に薄くなっていきませんか?
凍結点が低い水溶物は凍りにくい分、水より溶けるスピードが速いので、凍ったジュースをとかして飲む時先に、水以外のものが早く溶けだし味が濃くなるわけです。
もちろん水も一緒にとけますが先に濃い水溶物が外に出ていくためあとで残った氷は味が薄くなると言うのが原理のようです。

家の氷を口に入れたときまずい!と感じるのはジュースと同じで最初にまずい水溶物が溶け出しているからなんです。
でも実はジュースの時の原理と同じでまずい成分が濃いのは最初だけで、後半はそれほど気にならないくらいのにおいのはずなんです。
ですが、最初のまずいというイメージが強いため「家の氷はまずい!」と印象づけてしまうのだと私は考えます。
あと、後半は気泡が残った氷なのでざらざらしてて触感が悪い。これもまずく感じる要素じゃないでしょうか。
家の氷は最初まずくて後ざらざら。結論として「家の氷はまずい!」と感じるのではないかという説。いかがでしょうか。



逆に言うと家の製氷器でできる氷の〝外側部分〝は比較的不純物の少ない水の結晶であるということがいえるわけです。



上記を踏まえ、この方法で家でも氷を作ればいいんだ!とひらめきやってみると驚くほど簡単に透明なロックアイスができました。



必要な道具は
・大きめの容器(ボウルのようなものできればプラスチックで冷凍室に入る大きさ)
・氷を割る道具(あればアイスピック、なければドライバーとか、タコ焼き用せんまいどおし)
・冷蔵庫(冷凍室のあるもの)
の3つです。


この3つがあれば今すぐ透明な氷が作れます。


まず用意した道具

この氷を割る道具としてドライバーセットの中にあるとがったやつを選びました。





いい感じのサイズの容器はないかとさがしているとあったのが
写真の白いプラスチックの容器。これは野菜の水切りの外側の部分です。
野菜の水切り



早い話、プラスチックの大きめの容器なら何でもOKです。
氷は凍ったあと膨張するのでガラスや金属はお勧めできません。
もちろん冷凍室に入るサイズの容器を選んでください。


まず水を入れます。

この時水道水でもいいのですが、浄水器などがあればできるだけその水を使ってください。
我が家ではクリンスイのみずを使っています。
水道水でも問題はないと思いますが。


そしてこれをこのまま冷凍室に入れます。


何もせず、水を入れたらすぐ冷凍庫にいれちゃいましょう。


で、そのまま凍らすわけですがここで一番重要なポイントがあります。


その水が3分の2くらい凍った時点で冷凍室から取り出すということです。


このタイミングは容器の大きさにより違いがあると思いますが、今回使用している容器であれば半日から1日でちょうど3分の2程度が凍ります。
別に2分の1が凍った時点で取り出しても問題はありませんが、切りだせる氷の量が若干へってしまいますのでちょっと損。
※今回のサンプル画像はわかりやすいよう2分の1くらいで取り出しています。





容器から取り出します。





スポッと抜きます。



おーいいかんじに凍ってます。


それを割ります。

この時もちろんですが水が出ます。
この水の中に空気や、その他の不純物(カルキなど)がたくさん含まれているわけです。
それは捨てましょう。


さらに割ります。



そして容器に戻します。


これで完成です。


ん〜かんたん。


めっちゃ透明で、においのしない透明なロックアイスがお家でできちゃいました。





家で作るので好きな大きさで切り出すことができます。
もちろんこんなかんじにも。


サントリーのサイトのサントリーリザーブのサンプル画像

▼やってみました。




■透明度の検証


これぐらい透明です。






売ってるレベルの氷がかんたんに作れます。


おさらい。


1、大きな容器に水を入れて冷凍室で凍らす。
2、凍りきる前に(3分の2くらい凍ったら)取り出して中の水をすてる。
3、氷塊をたたき割る
以上です。


今回の場合は夜22時頃に冷凍庫に入れたら翌日の12時位に出せばちょうどいい感じでした。もしくは朝入れておいて、よる取り出すでもいいかもしれません。


これは容器の大きさ、冷凍室の温度により様々な条件があるのでご自身のタイミングを見つけてみてください。
冷凍室を強にしてても一応はできましたが若干質は悪かったような気が。。
庫内の設定はできるだけ高くしていた方(下げすぎない)がより透明な氷ができると思います。
が、そのほかの冷凍庫の食品との兼ね合いもあると思うのでそれに合わせて設定してください。


たまーにうっかり忘れていて、全部完全に凍ってしまうことがあります。
その時は面倒なのですが、いったん氷を叩き割って中心部分を切りだします。中心部分に不純物や、空気が集まっていることには違いないのでアイスピックなどでその部分だけ取り除きましょう。
取り出した氷を捨てるのはもったいないというのであれば、そうめんやそばなどを冷やす時に使うなどすればいいんじゃないでしょうか。
慣れるまでは携帯のスケジュールに入れるなどして事故を未然に防ぎましょう。


最近ではこの容器ではなく漬物用の容器を使っています。


漬物用容器
上に向かって広がっているので氷が抜けやすいので重宝しています。
ホームセンターで500円くらいで売ってました。
大きくて冷凍庫の場所を取るので家族には不評ですが^^;


以上です。


かんたんです。


かんたんにできすぎて、この方法でみんながやりだしたら
氷製造業の株価に影響が出るかもしれません・・・。んなこたぁない?


誰でも今すぐ試すことができる方法なので、興味がある方はチャレンジしてみてください。